works 旅の声

瞼の母 大詰  
2019年9月9日収録

「瞼の母」 原作:長谷川伸 演出:つどい言の葉

わたしが「瞼の母」に出会ったのはサワジロウさんの紙芝居によって。
それまでは、なんとなく聞いた覚えはあったけど、「瞼の母」と「岸壁の母」と「命の母」の区別がいまいちだった。サワジロウさんは、絵も描けて脚本も書けて、演じ手でもあるらしく、すごい。
「瞼の母」のすごさをわたしにも教えてくれた。おはまのセリフも忠太郎のセリフも一言、一言、胸にしみる。だから、原作を読んでみた。

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越後の山姥と黄色い石  
2019年9月28日収録

原作:志賀恒夫 脚本:楯ようこ

山姥は、牛方から塩サバや牛を奪って食べたり、迷い込んできた小僧さんを食べたりして、何千年も生きていくらしいから、わたしは、山姥にあこがれる。ところが、志賀恒夫さんの描く山姥は、つれあいの山爺とともに年老いてきていて、なあんだ永遠の命ではなかったのかと思わせる。そうか、山姥も年をとるんだ・・足腰弱って、人間ふう。もう本当に子どもは食べなくていいの?

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羅生門
2019年10月19日収録

芥川の「くもの糸」は諸橋精光さんの脚本/絵によって紙芝居化がなされている。原作のすばらしさはいうまでもないが、この脚本/絵の訴える力はすごい。
さて、では「羅生門」で描かれる野生のような生きる勇気を、紙芝居にして、人の心に届けることはできるであろうか?

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蜘蛛の糸
2019年11月17日収録

「蜘蛛の糸」 芥川龍之介
いわずと知れた日本の名作。
紙芝居「くもの糸」の迫力は圧倒的。絵に力がある。諸橋さんは絵と脚本とを両方やっているのだから、絵と言葉と両方から効果を高めることができている。
この紙芝居の前にたじたじとするわたし。
はたして、時空を超える語り部は、絵のない朗読だけで作品の面白さを伝えることができましょうか?

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ごん狐
2019年11月30日収録

「ごん狐」新美南吉
多分、誰の心の中にも一人ぼっちの子ぎつねが住んでいる。
わたしの子ぎつねは、臆病で心の森の穴の底で、ずっとしゃがんだままだった。
ところが、このところの大胆になってきたようだ。
物語が始まると、穴から顔をのぞかせる。
そしていつの間にか、穴から這い出してきて、ごんの影法師をふむように、ごんについて行こうとする・・・。ごんの替わりに話し出したりもする・・・。
さて、あなたの子ぎつねは、どうしているだろう。

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赤い蝋燭と人魚
2019年12月 8日収録

「赤い蝋燭と人魚」小川未明
「紙しばい日本児童文学名作選 赤いろうそくと人魚」童心社1991年発行を演じた。
桜井誠の絵も情感豊か。この絵には暗さが漂っているが、例えば、講談社のおはなし童話館の人魚は美しく・・可愛らしさも感じられる・・・。
登場人物は人魚というロマンチックな生き物だけれど、実はこのお話は、むしろ怪談に分類したくなるような・・
子供ならば、フーンと読んで、でもなんとなく不思議な怖さが記憶の底に潜められるか・・大人にならなければ、人魚の母の怨念のすごさ・・まではわからないのでは・・

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走れメロス
2020年 1月 3日収録

「走れメロス」 太宰治
わたしのはまり役は、なんといってもこの世のものでない山姥で、この世の人間であれば意地悪ばあさんと思っていたのだが、「走れメロス」の練習をしていたら、意地悪ばあさんが少しずつ純情な牧人になってきた。読んでいくうちに乗ってくるのは、あっぱれ、太宰治の筆の力だと思う。おかげで愛と誠に生きる青年になれて、わたしはうれしかった。
ただ、一人で読む朗読だけではこの作品の力強さを表現しきれない・・
何人かで演ずる朗読劇なら、もっと伝えられると思うのだが・・。

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ばば皮
2020年 1月 20日収録

「ばば皮」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
若い娘が生き延びていくことがいかに大変か・・・
家では継母の迫害があり、夜道を歩けば山賊に襲われる。
その若さと美しさをむき出しにしておいてはならぬ。隠しておかなければならぬ。
みすみす嫉妬や欲望の餌食になる前に。今は、身をひそめてチャンスを待つのだ。
ばば皮の中で、若く美しい肉体が賢さを得て、もっと強く生きることができるようになるまで。
むかし話だけれど、すべての若者にも伝えたい生きるための知恵がある。

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木のまた年
2020年 2月18日収録

「木のまた年」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
昔、飢えに苦しむ村にはこういう定めがあったんでしょうね。国の定めと肉親の情との間で苦しむ息子。わたしは、すでにばばであるので、捨てられるばばの立場でみていたが、ここに出てくるばあさは、ずいぶんあっけらかんとしていて、たいしたものだ。運命に従順というか、何か一つ超越したところにすでにいる。これが真っ当なばばのとる態度なのだと、自分のばばとしての未熟さも感じた。
わたしもこれから、もっと胆の据わったばばになっていくだろうか?

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屁っこき嫁さ
2020年 2月28日収録

「屁っこき嫁さ」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
この新潟のむかし話に出てくる嫁は、きれいな女ごで、内気で遠慮深くてかわいらしい。しかし、屁はでっこいのである。屁の風があんまりでっこいので、周りの人を怪我させることもあるが、そのエネルギーをうまく使えば、家族の安楽な暮らしが作られるのだ。
嫁は、実は力を秘めているのだから、大切にしないといけない。
この嫁たちのたくましさが、この地でいのちをつないできたのだろう。

作品タイトル

 


鳥のみじさま
2020年 3月 1日収録

「鳥のみじさま」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
じさまはちっちゃこい畑を耕して、ばさまの作ったやきめしを食べて。ちっちゃい鳥と遊んで。鳥はじさまに呑み込まれても慌てず、じさまの腹の中で暮らすことにした・・
のどかで、本当に気持ちがほっくり、しますね。
当地は医療資源が豊かではないが、それなりにみな元気に暮らしていけているのは、このようなお話しを語り継いでいるからでしょうか?

作品タイトル

 


食わず嫁さ
2020年 3月 6日収録

「食わず嫁さ」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
おらは山の岩穴で、うまそうな旅人が来るのを待ってたんじゃ。けんど、コロナかなんか知らんが、このところ旅行者が減ってしもて、だーれもこんなってしもた。腹が減ってたまらんから、めんこい女に化けて、村に行って、とろそうな男の家に入ったんじゃ・・・・

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青竹三本と米一升
2020年 3月 7日収録

「青竹三本と米一升」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
うまく事が運ばないときはどうしたらいいか?運がないのだろう。
運がないときは、どうしたらいいか?それは運がないのだ。
それはどうやら、生まれるときに山の神さんが決めるらしい。
山の神さんはどうやって決めるのだ?それはどうやら、平準化の法則に則っている?

作品タイトル

 


鶴の恩がえし
2020年 3月 14日収録

「鶴の恩がえし」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
かわいそうで涙がでそうな話より
つくして、つくして、ボロボロになるまで、つくし続ける奥さんって、いますよね。
あっ、あなたがそう?
傷ついたあの日のわたしをやさしく抱きしめてくれたひとだから・・
というのは美しい物語だけれど・・・

作品タイトル

 


ふうふうとんとんいいかん
2020年 3月 14日収録

「ふうふうとんとんいいかん」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
とんちとちえでうーんとうなる話より
このお話には、おはぎや、団子や、おこわ、餅、甘酒とでてきて、小僧さんでなくても、涎が出てきてしまいます。
特に甘酒がわきたってきて、いい匂いのするところなんか、思わずズズズ・・
わたしの大好きなものが満載。

作品タイトル

 


旅学問
2020年 3月 15日収録

「旅学問」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
おかしくておなかをかかえる話より
今はwikipedea見て、なんでもわかったような気になったりするけど、そんなスマホとか、ちょっと覗き込むだけで得られるものよりも、やっぱり実際の体験から得たことが、本当に学ぶことになるのだと思う。
あんにゃ、いい旅を!

作品タイトル

 


団子ころころ
2020年 3月 15日収録

「団子ころころ」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編
心をうたれてじーんとする話より
このお話しのポイントは、まず、ばさが粉をよくこねて団子を作ることにある。力を入れて長時間よくこねないと、ころころと転がる、おいしそうな団子はできないのだ。
わたしは、ばさが一生懸命、粉をこねている姿を思い浮かべるだけで、楽しくなってしまう。

作品タイトル

 


三枚のお札
2020年 3月 28日収録

「三枚のお札」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編 こわくてふるえる話より
やさしげな人のよさそうなばさだと思って泊まったのに、夜中に包丁を研いで、自分を食べる準備をしていたとしたら・・・どうする? 小僧は、赤いほっぺやくりくり頭を山姥のなあがい舌で舐められても、絶望しないで何とか逃げようとしたから、えらい。だから、せんちの神様もお札をくれた。
小僧の勇気と生きることの必死さゆえに道が開けた・・・

作品タイトル

 


はなたれ小僧
2020年 3月 28日収録

「はなたれ小僧」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編 不思議さにひきこまれる話
竜宮城の乙姫さまがおみやげにくださったのだから、価値あるものに違いない。
小僧の出してくれたもので、しんしょう持ちになった。
ただ、じさとばさは、そのいい暮らしを生み出す力が、はなたれにあることを忘れてしまっていた・・
すべてを失ってしまう前に、私たちも、よだれ・はなたれ力を高めておこう。

作品タイトル

 


人魚の松
2020年 4月 25日収録

「人魚の松」新潟のむかし話 新潟県小学校図書館協議会編 かわいそうで涙がでそうな話
恋する娘は、宗吉に会おうと、ギイーッとタライ舟をこぎ出した。夜ごと夜ごと海を渡るうちに、娘は金色のうろこの人魚になった・・・人魚になるまで泳ぎ続ける娘・・・そこまで恋させてしまう宗吉の魅力!! 宗吉はすごい・・・
わたしも宗吉の歌声に聞きほれ、台本を取り落としてしまった・・・

作品タイトル

 


団三郎ムジナとお三キツネの化け比べ
2020年 5月 2日収録

「団三郎ムジナとお三キツネの化け比べ」新潟のむかし話
 新潟県小学校図書館協議会編 とんちとちえでうーんとうなる話
松谷みよ子かみしばい傑作選の中にも、ごんべえだぬきvs.へらこいぎつねの「ばけくらべ」がある。紙芝居ではたぬきが花嫁に化けるけど、やっぱり花嫁はキツネにやってほしいよね。お三キツネの見事な嫁入り行列。着飾ってツンとすまして馬に揺られるお三の姿。ごうぎにいとしげでかっこいい。わたしも、化けたくなる・・・。

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ホトトギスと兄弟
2020年 5月 8日収録

「ホトトギスと兄弟」新潟のむかし話
新潟県小学校図書館協議会編 2000年 心をうたれてじーんとする話より
仲のいい兄弟だったのに、どうしてこんなことになっちゃったの?
ありふれた日常に潜む罠?
あなたは罠にはまらないでね。そのことを知らせてくれるのがホトトギスの鳴き声!
昼となく夜となくホトトギスが鳴き続けるということは、罠はいたるところにあるということなのかしら?

作品タイトル

 


化け猫退治
2020年 5月 15日収録

「化け猫退治」新潟のむかし話
新潟県小学校図書館協議会編 2000年 こわくてふるえる話より
おら、与作んちの三毛だ。子猫の時は、ばあさんがかわいがってくれて、よく、おらにソバ団子をくれたっけな。だども、やっぱ、おら、ネズミのほうがうんまかったなあ。獲るのもおもしれっかたし。だんだん、ネズミよりうんまくて、おもしれえのは鶏だってわかってきた。そんで、ばあさんは鶏よりもっとうんまかったぞ。

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ネズミ経
2020年 5月 16日収録

「ネズミ経」新潟のむかし話 2000年
新潟県小学校図書館協議会編 おかしくておなかをかかえる話より
つれあいのじじさが亡くなったことは悲しいことだけど、ばばさは毎日お参りして、それから、習ったお経を何回も読んだんだ。ばばさにとって大事なことは、じじさにお経をあげることだったんだね。立派な坊さんから習ったかとか、権威ある経典であるかとか、関係ない。一生懸命お経をあげるばばさは、満ち足りていて幸せそうだ。

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見るなの花倉
2020年 5月 17日収録

「見るなの花倉」新潟のむかし話 2000年
新潟県小学校図書館協議会編 不思議さにひきこまれる話
大嵐で、木のほら穴に逃げ込んだ木こり。眠り込んで、夢の中。
器量よしの娘を嫁にした。倉の中には月ごとの美しい花が咲き誇っていた。最後の倉を開けると・・はい、夢はこれでおしまい・・・山の中の草原に放り出された。
だから、12番目の倉は開けて見てはだめって、教えてあげたでしょ。

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駆け込み訴え
2020年 5月 31日収録

「駆け込み訴え」太宰治
主への愛と憎しみ。恨みつらみ。読み出したらあふれ出してくる。いつまでも吐き出し続けていたい。
愛がさらなる愛を。憎悪がさらなる憤怒を。互いにうねり続けてせめぎ合う。人がなんと言おうと勝手。永遠に憎しみを買おうと、そんなことは問題でない・・
私は私の生き方を生き抜くという、激しい感情に動かされるユダの言葉が、わたしの感情も揺さぶる・・

作品タイトル

 


犬と猫と宝槌
2020年 6月 7日収録

「犬と猫と宝槌」新潟のむかし話2 2006年 
新潟県小学校図書館協議会編 心をうたれてじーんとする話より

年を取って、金がなくなって、働けなくなったら、どうする?
一生懸命拝んで宝槌が出てくるのを待つ?
拝んだら出てくるの?
じじさもばばさも、特に拝まなかったけど・・・

作品タイトル

 


猿むこさ
2020年 6月 13日収録

「猿むこさ」新潟のむかし話2  新潟県小学校図書館協議会編2006年
こわくてふるえる話より

緑の水田が広がっている風景を、わたしたちは当たり前のようにながめているけど、実にこれは苦労のたまもの。
ときには命がけの攻防もあった。そんなことはおくびにも出さずに、末娘はしあわせに暮らした・・

作品タイトル

 


鏡杉
2020年 6月 20日収録

新潟のむかし話2「鏡杉」
ふしぎさにひきこまれる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

村の守り神なのに、切られちゃうの?
鏡杉さん、つらくないの?苦しくないの?みんな心配しているじゃないの。
仲間の木の精たちがお見舞いに来て、のこぎりくずを切り口に詰め、なでてくれた。
そしたら、あら、ふしぎ!切り口はもとにもどった!!

作品タイトル

 


兎とフッケロのとびっくら
2020年 6月 29日収録

録新潟のむかし話2「兎とフッケロのとびっくら」
おかしくておなかをかかえる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

フッケロはのんびり屋でまだ冬眠中。春はねむったいよね。友だちの兎は元気がよくって、君と走り回って遊びたい。こちょまして起こそうとする。そうして、いち、にの、さんっととびっくら。さあ、餅を食べられるのはどっち?

作品タイトル

 


大蛇の目
2020年 7月 11日収録

収録新潟のむかし話2「大蛇の目」
かわいそうでなみだがでそうな話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

乳飲み子がいるのに、池に落ちてしまった。
どうしよう?どうしょう?と、のたうちまわった嫁。気がつくと大蛇になっていた。
どうやって赤子に乳をやったらいいのだろう?蛇の目を売って乳を買ってくれと夫に頼んだ。自分の身体を削って自分の視力を失っても、子を養おうとする母のあわれ・・子の姿を見ることができなくても、朝晩の鐘の音が目のない母を慰めてくれるだろうか?

作品タイトル

 


長い長い名前
2020年 7月 26日収録

新潟のむかし話2「長い長い名前」
おかしくておなかをかかえる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

ようよう生まれたかわいいわが子。いつまでも長生きしてほしい。
なーご生きるように、なーごてりっぱな名前をつけよう。
ととさとかかさは、和尚様にお願いに行った。
和尚様、どうぞケチらないで、なーげて、なーげて、りっぱな名前にしてくんなせ。

作品タイトル

 


あんじょさんの裁判
2020年 8月 2日収録

新潟のむかし話2「あんじょさんの裁判」
とんちとちえでうーんとうなる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年新潟

兄はおとっつあに会いたくなると、こっそり、まるい光るものを出して、ながめていた。おとっつあに話しかけると勇気がわいたし、切ないときには、おとっつあもいっしょに考えてくれた。ところが、あねさがのぞくと、光るものの中には、なんと若い女しょが。
「おらやだは、こんないい女しょがいるってのに、おらみてなもん嫁にして・・」

作品タイトル

 


山賊の弟
2020年 8月 10日収録

新潟のむかし話2「山賊の弟」
心をうたれてじーんとする話 新潟県小学校図書館協議会編2006年 

らんぼう者の兄は貧乏を嫌って家を飛び出し、山賊になった。心のやさしい弟は一生懸命働いたが、暮らしは楽にならず、町に奉公に出た。
そして、山賊の住処での二人の再開・・山賊の涙・・・・
「ああ、兄やんの顔だ。よう生きていてくれたっちゃ。」
弟のきれいな心が、山賊の心を震わす・・

作品タイトル

 


鯖売りと鬼婆
2020年 8月 23日収録

新潟のむかし話2「鯖売りと鬼婆」
こわくてふるえる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年 

鯖売りは、塩鯖を牛の背につけて山おくの村に売りに行ったのだが、待ち受けていたのは
真っ白い針金みてえな髪の毛をザンバラとふり乱し、耳までさけた口をクワッとあけて、赤い舌を出した、おっとろしい鬼婆。果たして、鯖売りは、鬼婆にムッサムサと食べられてしまうのか?

作品タイトル

 


夢買長者
2020年 9月 6日収録

新潟のむかし話2「夢買長者」
ふしぎさにひきこまれる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

松林には気持ちのいい風が吹いた。年取ったあんちゃんはグウグウねてしもた。あんちゃんんのでっけえ鼻の穴は、ふんがふんがしてた。すると、その鼻の穴ん中から虻が出てきた。虻はどこへ飛んで行くのか・・?

作品タイトル

 


猫檀家
2020年 9月 22日収録

新潟のむかし話2「猫檀家」
心をうたれてじーんとする話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

貧乏寺で食べさせてもらえなくなって、トラはどこにいったのだろう。トラと天子様の姫君のつながりは?トラは姫君の死とかかわりがあるのか?棺桶はなぜ、天の途中につり下がっているのか?奇々怪々のお話。あなたはこの謎を解けるか?

作品タイトル

 


トラにゃーごの語り
猫檀家 2020年 10月 5日収録

新作「トラにゃーごの語り」
新潟のむかし話2「猫檀家」の猫のお話。

そういえば、1970年代頃か、シンガーソングライターってよく耳にして、格好いいなと思っていた。
ブログ「トラにゃーごの語り」を声を出して読んでみた。
文字は単に記号で、はやり声に出してみて、物語は物語になるんだと思ったことだった。

作品タイトル

 


朝日と夕日
2020年 10月 11日収録

新潟のむかし話2「朝日と夕日」
かわいそうでなみだがでそうな話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

若いかかさが亡くなって、後添いのかかさが家に来て、朝日と3人で仲良く暮らしていたんだよね。それから、夕日が生まれてしばらくすると、だんだん・・時がたつと、家族は変わっていく・・。朝日はどうなるの?後添いのかかさは、むごいことを。本当は鬼ばばだったの?

作品タイトル

 


夕日ぎんぎゃあの語り
2020年 10月 18日収録

パスティーシュ第2弾「夕日ぎんぎゃあの語り」

新潟のむかし話2「朝日と夕日」のおかか、どう思います?
子どもがいなくなったら、抜け殻。飲んだくれて、立ち上がれない・・
朝日と夕日がもどってきて、わかった。子どもは、おひさまだったんだね。

作品タイトル

 


天狗のかくれ蓑笠
2020年 10月 25日収録

新潟のむかし話2「天狗のかくれ蓑笠」
とんちとちえでうーんとうなる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

確かに「①姿を隠せる」のは楽そうだし、それから、「②遠隔で何でも見える」のなら便利ね。
①と② を取りかえる?②は今はオンラインとかある程度できているから、やっぱり貴重なのは①でしょ。②は、現場にいかないのは、ちょっと臨場感がね。ものたりないよね。①の隠すというのも、なんかやましいことありそうだけど・・。

作品タイトル

 


天狗どんわんの語り
2020年 11月 2日収録

パスティーシュ第3弾「天狗どんわんの語り」

天狗は鼻っぱしらが強いというけど、実は天狗どんわん、意外と気弱でシャイな天狗人だったのかしら? だから、なおのこと、一人で楽しめそうな竹筒がほしかったんだかもね。じさにだまされたとも気がつかないで、ちょっといじらしい。かくれ蓑笠も燃やされてしまったけど・・・。天狗どんわんの鼻はどうなるのかな?

作品タイトル

 


しっぺい太郎
2020年 11月 8日収録

新潟のむかし話2「しっぺい太郎」
こわくてふるえる 新潟県小学校図書館協議会編2006年

屋根に白羽の矢が刺さると、娘を人身御供に出さなければならないなんて。生きた娘を食うなどということを社の神様が本当に行うのか。旅の坊さんはその神様の正体を見とどけようと一人、社の森に向かった・・・そこに見たものは?

作品タイトル

 


ムジナぬっぺらんの語り
2020年 11月 16日収録

パスティーシュ第4弾「ムジナぬっぺらんの語り」

女にとって、生きるということは、きれいな顔を作るということなのかしら?何匹もの子をなした後も、きれいな顔を求めようとしたムジナ女房の恋の行方は?
村の娘たちの顔を奪い、しかし、自らも愛するしっぺい太郎に噛みつかれて・・・

作品タイトル

 


かんなりさまの子ども
2020年 11月 23日収録

新潟のむかし話2「かんなりさまの子ども」
ふしぎさにひきこまれる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

かんなりさまの子どもは、てんじゅくにもどれてよかった。てんじゅくと地上を結ぶものが、べと色の雲だったり、かみなりのピカピカゴロゴロだったりしたんだね。ときどきはかんなりさまの、頭に角を生やしたかわいげな子どもも、てんじゅくから地上にきたり、またもどったり、していたんだね。

作品タイトル

 


かんなり太郎ドンドコの語り
2020年 12月 6日収録

パスティーシュ第5弾「かんなり太郎ドンドコの語り」

太郎のへそはかかさまを求めて叫び続けた。太郎はかかさまを求めて再び地上に。
お寺の鐘付き堂でかかさまに会えたと思ったその時、ピッカリと稲妻が・・
そして太郎の出べそは?

作品タイトル

 


十二支の始まり
2020年 12月 14日収録

新潟のむかし話2「十二支の始まり」
おかしさにおなかをかかえる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

今年もまもなく閉じようとしている。今年はどんな年でした?
来年はどんな年であったらいい?それはどうやって決まるのかしら。
この世界を誰かが守っているのかな?誰かってだれ?もしかして・・・あなた?

作品タイトル

 


ネコ巫女ミーコの語り
2020年 12月 21日収録

パスティーシュ第6弾「ネコ巫女ミーコの語り」

ミーコは本当は、忘れっぽくなんてなかったのよ。みんなをクールに見ていて、何でもよーくわかっていたのね。気働きがよくて、目立たないように、しなやかな動き。いざというときには思い切ったこともする。それでいて可愛らしくて、おしゃれにも気をくばる・・・わたしもミーコみたいになりたいわ。

作品タイトル

 


天人女房
2021年 1月 16日収録

新潟のむかし話2「天人女房」
かわいそうでなみだがでそうな話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

たいていの羽衣伝説だと、天人が羽衣を着て空に昇っていって、それでおしまいだけど、この新潟のむかし話では、そのあと、子どもとじさまがユウガオのつるを登って天人のところに行くのね。ジャックと豆の木みたいに。それで三人はそれから、どうなったのかしら・・・

作品タイトル

 


天人かかさ かっかーの語り
2021年 1月 25日収録

パスティーシュ第7弾「天人かかさ かっかーの語り」

穏やかで平和な毎日が続くこと。それを願うのは、あなたが、心穏やかでなく、争いやわざわいの多い日々をかかえているということかしら。穏やかな日が急に奪われるのは困るわ。ただ、そのために、わたしは小太郎を授かったのだった・・・母であるわたしには母になる物語がありました・・・

作品タイトル

 


法印さまと医者どんと軽業師
2020年 2月 2日収録

新潟のむかし話2「法印さまと医者どんと軽業師」
とんちとちえでうーんとうなる話 新潟県小学校図書館協議会編2006年

三人は極楽に行けると思っていたんでしょう。でもやっぱり地獄行き・・・。結局、地獄で大暴れして、閻魔さまも、もてあまして・・・

作品タイトル

 


冥土めぐり法印の語り
2021年 2月 7日収録

パスティーシュ第8弾「冥土めぐり法印の語り」

たとえば、トロイヤのカッサンドラは数時間後に迫る自分の死もはっきり見えていて、恐れず死に赴いていった・・。そんな覚悟はとうてい、わたしにはないのだけど。GO TO キャンペーンで冥土めぐりの旅なんかあると、わたしたちの生き方も変わっていくかしら?

作品タイトル

 


大蛇となったあねさの語り
2021年 2月 22日収録

パスティーシュ第9弾「大蛇となったあねさの語り」

池に落ちたり、おはぎをのどに詰まらせたり。人生には思いがけないことが満載。あねさにとっては、池の主の大蛇になることは、青天の霹靂というか、十三夜の摩訶不思議なできごとだった。今、あねさはそれを静かに受け止め、鐘の音を聞いている・・・

作品タイトル

 


天下りかっかー鬼婆になっての語り
2021年3月16日収録

パスティーシュ第10弾「天下りかっかー鬼婆になっての語り」

この身は浅ましい鬼婆となり果てても、子を思う母の心のいじらしさ。思いはいつまでも生き続け、果てることがない・・だから鬼婆は死ぬことがない?

作品タイトル

 


山賊女房お花の語り
2021年3月28日収録

パスティーシュ第11弾「山賊女房お花の語り」

大人のメルヘン。苦労を重ねてきてもこんな未来が待っているのなら、いくらでも生きていけるわ。人生がこうあったらと、思うだけでも明日が楽しみになりそう

作品タイトル

 


みなしご山猿きっきの語り
2021年4月4日収録

パスティーシュ第12弾「みなしご山猿きっきの語り」

きっきは川からやってきて、山の神様に拾い上げられた。今、また川に落ちたけど、これから陸に這い上がって、きっきの新しい人生が始まる・・・がんばれ、きっき。

作品タイトル

 


竜宮生まれ乙姫ばばさの語り
2021年4月19日収録

パスティーシュ第13弾「竜宮生まれ乙姫ばばさの語り」

時がめぐると、姫はばばさに。また時がめぐって、ばばさは姫になるかしら。
時計の文字盤まわってるようなもの?最近の人生、長くなってきているけど、あなたなら何周くらいできそう?

作品タイトル

 


青いみつばちブンブンの語り
2021年5月 8日収録

パスティーシュ第14弾「青いみつばちブンブンの語り」

あなたには見える?幸せを告げにくるという、小さい青いみつばちが。目を凝らしたら見つかるのかしら?耳を澄ましたら、聞こえるかしら?ブンブンの羽音が。

作品タイトル

 


長い長い名前の子の語り
2021年5月17日収録

パスティーシュ第15弾「長い長い名前の子の語り」

長い名前の子は、大きい声で泣いて、へびどんに助けを求めたのね。ヘビどんも協力してくれて、かかさのところにもどれてよかった。ととさとかかさの願いのとおりに、ゆっくり大きくなって、ゆっくりのんびり暮らしてほしい。

作品タイトル

 


鏡杉の語り
2021年6月21日収録

パスティーシュ第16弾「鏡杉の語り」

鏡杉さん、500年の大木なのに、とっても控え目な気性(木性)なのね。村のみんなのために引っ越ししてくれたのね。鏡板に姿は変わったけど、これからずっと毎日、美男美女の村人の顔も見られるんだから、かえってよかったかな・・・

作品タイトル

 


月子あねさの語り
2021年7月22日収録

パスティーシュ第17弾「月子あねさの語り」

皆既月食の晩。かかさはなんか変だった。丸い光るもののなかにいたのはだれ?
あんにゃさの隠し女子じゃなかったんだ。これからはお天気が悪くても、いつも好きなときにかかさと話ができるね。

作品タイトル

 


ヒキガエルとウサギ
2021年8月14日収録

民話の四季「ヒキガエルとウサギ」

新潟のむかし話2の「兎とフッケロのとびっくら」では、兎とカエルが桜の木の下でウグイスの声をききながら餅つきをする。のどかな光景だ。
ところで、兎はどうやって臼と餅を準備したのだろう。「民話の四季」を読むとそれがわかる。

作品タイトル

 


Hoin, the Greatest Buddhist Priest,Visits the World of the Dead
July 22,2021 recording

In my childhood, I often heard, “If you tell a lie, you will have to swallow 1,000 needles,” or “your tongue will be pulled out.” Actually, it’s been hard for me to live without telling any lies. Am I going to Hell? Will the Great King Enma of Hell, the judge of the afterlife, really judge me?

作品タイトル

 


The Story of the Old Princess Otohime Born in the Palace of the Dragon King under the Sea
August 26,2021 recording

“Princess Otohime. It’s you who has changed into an old woman. Why are you…?”
“What? I’m an old woman?

作品タイトル

 


鳥のみじいさん
2021年9月 7日収録

民話の四季「鳥のみじいさん」

紙芝居「とりのみじっちゃ」では、ぽかーんと開いたじっちゃの口に入り込んだ鳥は、じっちゃのおしりから歌を聞かせていたよ(笑)。
紙芝居のじっちゃ、新潟のむかし話のじさま、民話の四季のじいさん、みんな小鳥と楽しく暮らしていたんだね。

作品タイトル

 


Take2「羅生門」
2021年9月25日収録

急に羅生門の老婆を読みたくなったのは、私がこのところ急速に老婆化しているからだろうか。初めて羅生門を読んでから、2年ほどになろうとしている。この間に私たちの住む世界が変わってきた。これから私はさらに、どんな老婆になっていくのだろうか・・・。

作品タイトル

 


Tora Nyago Tells Her Story
September 23,2021 recording

I’m Tora Nyago. I attended the emperor’s daughter. The princess enjoyed playing kemari, the nobility’s ancient pastime of kicking a ball up in the air. I was the princess’ playmate.

作品タイトル

 


サルよめなんかにだれがなる
2021年10月16日収録

民話の四季「サルよめなんかにだれがなる」

どう生きるかって、どう生きてもいいわけだけれど、明るく楽しく生きるのがいいんじゃないの?ただ、そのためには、知恵と度胸が必要のようね。

作品タイトル

 


山月記
2021年10月30日収録

日本の名作「山月記」

上手く、飼いならしたつもりだったが、私の中のトラも吠えたがっているようだ。実際には猫ほどの声だから、ご安心を。あまり凄みはないが、秋の夜長は、やはりこんな作品を読みたくなる。

作品タイトル

 


The Story of Kikki, An Orphaned Mountain Monkey
October 21,2021 recording

The grass along the banks was rustling in the wind. It was as if the grass were calling out to me. “If you come up out of the river, you might be able to find your real mother.”

作品タイトル

 


末っ子うさぎの語り
2021年11月 7日収録

パスティーシュ第18弾「末っ子うさぎの語り」

春になると草木が萌えて、生命の息吹が。末っ子うさぎの成長もうれしい。フッケロの川泳ぎも気持ちよさそう。そして信濃川の流れは豊かに・・・

作品タイトル

 


The Story of Gingya, the Evening Sun
November 25, 2021 recording

The following day, my mom woke with the rising sun. She drank the morning sun in and washed away the traces of tears on her face, saying, “Morning has arrived. Morning is here.”

作品タイトル

 


The Story of Mujina Nupperan, Who Wished for an Attractive Face
December 23, 2021 recording

“Taro… I… wanted… to… meet… you… with a good-looking face, nupperan, ran.” Tears flowed uncontrollably from my eyes.

作品タイトル

 


のまればば鳥の語り
2022年 2月11日収録

パスティーシュ第19弾「のまればば鳥の語り」

冬になったら、また、毎日、雪堀り。今年は大雪になるのかしら?いきなりの大雪は困るわ。年をとったら、雪の降らない、もっとあったかいところで暮らしたくない?あなたはどう思う?

作品タイトル

 


The Story of the Blue Honeybee, Buzz-Buzz
Janary 27, 2022 recording

What kind of dream did you have last night?
I wish I could have stayed a butterfly much longer.
I wish I could visit your flower garden in your dreams, too, and play there.

作品タイトル

 


The Story of Donwan, the Goblin, Whose Nose Became Longer
May 11,2022 redording

Life is troublesome. I wish I could simply sit in my nest and observe other people’s festivals, their dances, and their game of life.

作品タイトル

 


わらしべ長者
2022年7月3日収録

民話の四季「わらしべ長者」

全国にはいろんなわらしべ長者がいるのだろうが、この話では、ひとかたまりの味噌が出てきて、いかにも越後っぽい。ご飯に味噌をつけて食べるようとすることも幸福への道につながる・・わたしの口はよだれであふれてくる・・

作品タイトル

 


The Story of Dondoko, Kannari Taro
June 2022 recording

“Thunder’s child fell from the sky. What a klutz! Why did he fall?”
“He said to the demon at the temple bell tower ‘Show me your face.’ Why did he want to see the demon’s face?”

作品タイトル

 


金ワシの童子
2022年7月18日収録

民話の四季「金ワシの童子」

ワシにさらわれたわが子を、40年間探し歩いた長者夫婦。ただひたすら、子を探し求めた半生だった。一方、子は過酷な境遇を生き延びて、りっぱな僧となっていた。
ワシよ、金色のワシよ。お前は、気まぐれだったのか?それとも試練が人をより純粋にさせることを知っていたのか?

作品タイトル

 


越後おとぎ話「ダンゴムシころ子の語り」
2022年7月20日収録

ダンゴムシころ子は、あちこち転がりながら、見た。欲ばり・なまけものの、ごーつくじじさとごーたればばさの生態を。ところで、正直じさが持って来てくれた、はたらきもんばさの作った団子を食べたら、この二人にも変化がおこるものだろうか?

作品タイトル

 


民話の四季「じじころがしとばばころがし」
2022年9月 4日収録

新潟のむかし話「木のまた年」でも、殿様の定めに従ってばさを捨てにいった息子は、やはり捨てることはできずに家に連れ帰って縁の下の穴に隠したのだったが。わたしの場合は果たしてどうなるのだろう、わが息子はどうふるまうのだろうと、敬老の日を前に思いがめぐる。

作品タイトル

 


民話の四季「カッパのくれたいのち」
2022年9月11日収録

つまり運というのは、基本的には神さまが決めるのだけれど、親が頑張って守ってやったり、かっぱが同情してか、うっかりしてかで、変えることもあるということなの?

作品タイトル

 


民話の四季「こぶとり」
2022年9月19日収録

鬼の酒盛りに特別出演したじいさん。いきなり、踊り出すなんて、よっぽど踊りが好きなんだね。鬼も陽気に踊っていたし。じいさんと鬼を結びつけたのは踊り。おかげで思いがけずこぶがとれたて、めでたし、めでたし。

作品タイトル

 


The Story of Miiko, the Cat Shrine Maiden
September 2022 recording

Cats’ eyes are mysterious. What do cats see with their sparkling eyes? I wonder what they are thinking about? Some cats sleep their days away inside a kotatsu. Are cats dreaming while they sleep?

作品タイトル

 


民話の四季「カエルぼたもち」
2022年10月 2日収録

なるほど、カエルとぼたもちの不思議な関係性。あなたは気づくことができたか?おかげで、ばあさんとむすことよめと、三人で平和に暮らせるんだね。

作品タイトル

 


越後おとぎ話「弟ホトトギスぴょっぴょの語り」
2022年10月 9日収録

おいらが生まれると、あんちゃ鳥はいったよ。ときすけおじは毎日、山芋ほりしているから、あの腹の中においしい山芋の汁がいっぱいあるんだって。よし、わかった。おいら、行ってみるよ。ときすけおじの口めがけて、あんちゃ鳥はおいらを蹴ってくれた!

作品タイトル

 


民話の四季「すずめのくれたひょうたん」
2022年10月16日収録

やっぱり世の中には、やさしいばあさんと、欲ばりのばあさんがいるんだね。でないと、お米が足りなくなる・・ヘビも存在感がなくなるしね。すずめもちゃんとわかっている。

作品タイトル

 


民話の四季「白い雲と黒い雲」
2022年10月23日 収録

鬼のわなにかかったパナンぺじいさん。知恵と勇気で大活躍。にんげん汁にされないでよかったね。鬼の宝を手に入れ、白雲、黒雲よびおこした。

作品タイトル

 


民話の四季「たからの橋」
2022年10月30日収録

日が暮れても、次の日も、次の日も橋の上に立っている炭焼き。何かいいことがあることを信じる力。これが幸運を導く・・・

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「ぬかとこめ」
2022年12月18日収録

越後の村を舞台にしたシンデレラ物語。いつの世にもどこの国にもあるんでしょうね、娘のあこがれは。このばば語り、長岡弁になっているかしら?

作品タイトル

 


The Story of a Celestial Mother, Kakka
December 2022 recording

Let calm and peaceful days continue. I wonder if that is what you wish for because you feel uneasy and many of your days are filled with strife or misfortunes.

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「海に消えた鐘」
2022年12月25日収録

月の美しい夜、あなたの耳にも聞こえてくるかしら?
海に消えた鐘の音が・・・

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「サバ売りと鬼ばさ」
2023年 1月 9日収録

テーマ曲 ♪サバばさ
サバの代わりのタイ焼き忘れた。ばさは、深夜のコンビニへ。モンペ履いて。冷凍タイ焼きあるかいな?タイ焼きないけど、サバの塩焼きお勧め品。シシャモもお勧め、尾頭付きだ。ばさも丸ごとぺろっと食うぞ。今やコンビニ、総菜充実。角なんかなくても生きていけるよ。セブンイレブ表町。

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「三枚のお札」
2023年 1月 15日収録

テーマ曲 ♪ 「むむむ、三枚のお札」

今年で終わりだ。大殺界。ご苦労さまです、細木さん。
新年、うちには、熊手もあるよ。平潟神社のお札付き。家内安全よろしくね。
おみくじ引けば大吉だ。豊かな恵、かたじけない。
むむむむむ、むむむむむ 不義で身を過つとな?むむむむ、むむ。
やっと終わりの大殺界。ところが、どっこい。今度は、厄年始まり、八方ふさがり。ギョギョギョのギョ。
お札だ、お札だ、三枚のお札。出雲、住吉、白山さまよ。山越え、川越え、火遊びしない。悪運さよなら、よろず神様、よろしくね♪  お願いね♪

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「くわずよめさ」
2023年 1月 21日収録

テーマ曲 ♪ 「おにぎりモリモリ」
見たね。あたしの正体。そうさ、あたしは、大食い、モリモリ。おにぎり1個じゃ足りないよ。2個でも3個でもまだ足りぬ。20個、30個作ろうじゃないか。夜中に食うよ。がっつり食うよ。一升食うよ。ばさでも食うよ。モリモリモリモリ。腹が減るんじゃないんだよ。頭がからっぽ。からっぽ。からっぽ頭、おにぎりほしい。ばさの頭はからっぽ。おにぎり、おにぎり、もっと食え。あたしの頭、もっとよくなーれ。モリモリモリモリ。

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「おひめことあましゃく」
2023年 1月 30日収録

テーマ曲 ♪ 「トンカラリンのおひめこちゃん」
トントントン おひめこちゃん あそーぼ トンカラリン あましゃくどん あーとーで トントントン おひめこちゃん きれいなべべ かわいいね トンカラリン あましゃくどん つくってみなされ トンカラリン スルスルスル おひめこちゃん ナシ食べよう ぺっぺっぺっ あましゃくどん めくそ はなくそ たべられない あましゃく あましゃく ナシどろぼう それ逃げろ おひめこ おひめこ 木のうえ えーん えーん の えええーん じいさま ばあさま はやくきてー たすけてよう トントンカラリン トンカラリン

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「馬と犬とネコとニワトリの旅」
2023年 2月 5日収録

テーマ曲 ♪ 「合体・馬・犬・ネコ・ニワトリ」
ヒヒーン、ヒヒーンの馬さんよ
ワンワンワーンの犬さんよ
ニャンニャンニャーンのネコさんよ
コケコッコーのニワトリさんよ
それ、それ、それ、それ、いちにのさんのよんで合体だ
二段じゃないよ、三段じゃないよ、四段重ね、最強だよ
三倍じゃないよ、四倍じゃないよ、四乗だよ
われらの力、重なりあって、かけあって
気分も、のりのりのりのり、四乗だよ
馬さんがっちり、犬さんかぎつけ、ネコさん賢く、ニワトリ頭だ
がかかかー、がかかかー、がったーい
どんな悪党も怖くはないよ、われら仲良し合体組
一致団結、稼ごうじゃないか
こんなパワーはどこにもないよ
みんなびっくり、腰抜かす
泥棒も逃げる 金おいて
それそれそれそれ、ヒヒヒーン、ワンワン、ニャオニャオ、コケコッコー

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「サルとカニ」
2023年 2月 11日収録

出演者♪
サル Muggsie made in Korea
カキの種 大粒柿の種といちご柿チョコ 元祖浪花屋
かたいカキ みなみ信州名産市田柿 牧内実琴製造
やらかいカキ あんぽ柿 山形県産 藤巻英穂製造
親ガニ 姿ズワイガニ カナダ産 食材流通カトウ食材
子ガニ 切わたりがに バーレーン産 新潟海宝丸加工
きびだんご 発酵バター香るアーモンドボール SEVEN&iシェリエ製造
ハチ Kipling マスコット
タマゴ 赤玉 地場産
コンブ 真昆布カット(1等) 北海道産 フレッシュ カト信製造
ウス 木製湯呑 家宝
たたん針 火箸 家宝
ばさ  楯よう子

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「テンポこきの三助」
2023年 2月 26日収録

テーマ曲 ♪
三助 三助 テンポこき テンポポこいて 火事だ火事 大火事だ
ごいんきょ 死んだ 死んでしもた
庄屋のだんなに 金もらい 大酒飲んで よっぱらい 
ぐうぐうぐうの 鼻ちょうちん
怒った怒った村の衆 たわらに詰めて 投げるぞ海に
そうじゃそうじゃと 前祝
はて さて、これで終わらぬ 三助テンポだ
まだ こきおわらない三助テンポ
三助どうする テンポポ テンポポ
はて さて さて・・

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「ネズミのくに」
2023年3月5日収録

テーマ曲 ♪「ネズミのみやげ」
外に降る雪や 戸にあたって サラサラサラ
正直じいさん なわないじょうず サラサラサラ
残り穂 大事にネズミにあげる
ネズミ ちょこまか 働いて 貯めた米粒 ありがたや
じいさん じいさん ご招待 もらったみやげは、ちいさな 升だ
出るわ 出るわ 升からでるわ コシヒカリ 豆もでるよ 銭もでる 升からでるよ いくらでも
ザックザックザック 思っただけで でてくるよ
おれもほしいと欲ばりじいさん 出かけたが 欲ばりねだりじゃ 鉄火箸 ああ 鉄火箸 
ぎゃあー いたいー

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「ツルにょうぼう」
2023年3月19日収録

あんちゃん あたしを よめにして チャンチャン バタンバタン
きれいな布だ ふしぎだ ふしぎだ あんちゃん のぞいた 機場の中を
そこにいたのは やせたツル そうよ あたしは ツルよ あのときの
あんちゃん さよなら カウカウカウ

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「おいよ」
2023年3月26日収録

うさぎのぬいぐるみ ならぬ こどものおいよが、成長して京陶人形のように美しいむすめになりました。
あるとき、寺まいりに行くことになって、村の女しょと舟で信濃川を渡ろうとしたとき・・
おいよがおとなになるのを待っていた犬顔のヘッピが、舟を止めて・・

作品タイトル

 


The Story of a Celestial Mother Who Became a Hag
In February 2021,

when earthquakes come upon us as if they are our recollections

According to legend, a hag never dies. A hag can live forever. She continues to live even though she has lost her youthfulness and has become hideous. She lives on shamelessly, wretchedly devouring whatever she can get her hands on.

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「カッパのやくそく」
2023年4月 1日収録

テーマ曲「カッパ巻きの歌」♪おいらはカッパ、カッパ、カッパ。キュウリ大好き。うんまいな。むしゃむしゃ、むしゃ、しゃ。それー、いたずらカッパめ、つかまえろ。村人みんなでグルグルグル巻きだ。できた、できた、カッパ巻き。おいらを食べてもおいしくないよ。えーん。えーん。えーん。

作品タイトル

 


英文字幕付きKikki
2021年10月にお届けした「みなしご山猿きっきの語り」英語版

The Story of Kikki, An Orphaned Mountain Monkey
をこの度、全本文英語字幕つきで編集して再掲。
越後のこころを味わいながら英語学習にもお役立てください。

作品タイトル

 


読みがたり 新潟のむかし話「猿供養寺の人柱」
2023年4月16日収録

大きな自然のうねり。地殻変動の前に、私たちの力はひとたまりもない。祈りを捧げることだけ。命を捧げて祈ることだけがひとびとにできることだった・・・

作品タイトル

 


越後おとぎ話「食うぞあねさの語り」
2023年4月27日収録

たっぷり冬眠できたしあわせ。春を迎える喜びは鬼婆にもやってくる。もう何百回も繰り返されたことだったけど、若いあんにゃさに出会えたことはうれしい。おいしいものはとっておこうか、すぐに食べようか?

作品タイトル

 


「かんなり太郎ドンドコの語り」花火シアター版

今回の収録は、越後ながおか語り座ネット5月定期公演のライブです。
2023年5月14日(日) 開演午後1時 アオーレ長岡花火シアターにて、
朗読つどい言の葉として出演 鳴り物入り

作品タイトル

 


越後おとぎ話「かっかー三枚の守り札の語り」
2023年5月28日収録

箱庭劇場の花形レギュラー Muggsieちゃん、坊主頭にすてきな花束を持って登場です。将棋の王将の大山を登るシーンは圧巻。本作最大の山場。そして、ばばは今回が初演の鳴子こけし。鬼婆といっても、本当は心優しい母親。子ども思いの表情。ほっとしますね。

作品タイトル

 


越後おとぎ話第24話「化け三毛にゃー子の語り」
箱庭劇場 2023年7月1日収録

今回、特別出演のリサラーソンのネコさん。大人かわいい、いい味だしてる。 座り姿も貫禄だし、なんといっても目力がすごい。見どころは、合体したばあさんから吐き出されるところかな?

作品タイトル

 


The Story of Anesa Who Became a Huge Snake
June 2023 recording

Do you like ohagi, a Japanese sweet dumpling of steamed glutinous rice covered with sweet red bean paste?  In the old days, people were not even able to simply enjoy ohagi. There was once a sad and almost tearful story. Have you heard it?

作品タイトル

 


越後おとぎ話第25話「ぬっぺらんネズミ経の語り」
箱庭劇場 2023年7月22日収録

今回も、特別出演のリサラーソンのにゃー子さん。飼い主のばあさんからは捨てられたけど、ばばさの家で、ネズミに姿を変えたぬっぺらん親子とも楽しく暮せそうね。木魚にあわせて、さあ、みんなで躍ろう。

作品タイトル

 


越後おとぎ話第26話「屁っこき息子プブー太の語り」
箱庭劇場 2023年7月22日収録

ご存じ「屁っこき嫁さ」に、超特大っ屁とともに子どもが生まれた。赤子も生まれたときから、りっぱな屁をこくので、どんなにか屁こきで稼ぐようになるかと親の期待は高まるのだが、果たして・・・・・

作品タイトル

 


越後おとぎ第27話「天人ばば見てよの夢語り」
箱庭劇場 2023年10月 9日収録

今回の箱庭劇場、前々回のにやー子役のリサラーソンのネコさんに代わって、
リサラーソンのネコ2さんがミーコ役で特別出演。さすがになかなかの存在感。
また、十二支の動物たちの多彩な演出も今回の見どころ。どうぞお見逃しなく。

作品タイトル

 


越後おとぎ第28話「ちょうちょこ金と貝殻一山の語り」
箱庭劇場 2023年11月 5日収録

ちょうちょになりたい私。実は着物の模様に蝶が舞っています。赤い花と白い花と、赤い蝶と白い蝶・・・私も思わず、舞っています。両羽を広げて。この舞ができるのも、今回、見台を手に入れたから。これで両手の自由度が高まりました。ちょうちょこのように金色の蝶にもなれそう。心の中では、いつでもなれる。

作品タイトル

 


The Story of Ohana, the Bandit’s Wife
October 2023 recording

In those days when I first met that man, he looked at me with clear eyes. I’m sure I remember times like that. When did he stop looking at me?
One day, when I looked into his eyes, I found that they were somehow muddy and cloudy. I wish I could replace his eyes with those from 10 years ago.

作品タイトル

 


越後おとぎ第29話「プブー太 ねこ皮の語り」
箱庭劇場 2024年 1月 7日収録

プーとブーしか言えない息子をどうしたらいいだろうか。母のもとで、ぬくぬくと甘やかせておいていいものか?旅に出さなければいけない。いつまでもそんなに、黙って口を開けたらうまいものが飛びこんでくるというわけではないのだから。ただ、プブー太には、やっぱり、助っ人も必要だったね。

作品タイトル

 


シアター版 天人ばば見てよの夢語り
越後ながおか語り座ネット1月定期公演
花火シアターにて
2024年1月14日収録

出だしはもたついて解説してるし、天人ばば は、せっかくの機会。もっと凄みがほしかったですね。
しかし、このスライド芝居は、あともう一歩で紙芝居にできるところまで来たことは、感慨深いものがある。

作品タイトル

 


The Story of a Child with an Incredibly Long Name
December 2023 recording

Do you think long hair on women is nice? Long hair swaying in the wind is beautiful. But when working, long hair can be a hindrance. In any case, hair should be pretty. Just being long is not enough. I think it might be the same for life.

作品タイトル

 


英文字幕付きThe Story of Donwan, the Goblin, Whose Nose Became Longer

2022年5月にお届けした「天狗どんわんの語り」英語版
The Story of Donwan, the Goblin, Whose Nose Became Longer
をこの度、全本文英語字幕つきで編集して再掲。
越後のこころを味わいながら英語学習にもお役立てください。

対訳版冊子は、アマゾンPODにて、お買い求めいただけます。

作品タイトル

 


越後おとぎ第30話「泣き虫めそ子の語り」
箱庭劇場 2024年 3月 4日収録

めそ子が泣くと雨が降った。めそ子が泣きやむと虹が出た。雨が欲しい時、めそ子を泣かさなくたって、めそ子泣かせと、唱えるだけでも雨が降ったよ。めそ子のめそめそ雨が。

作品タイトル

 


越後おとぎ第31話「人魚お弁の語り」
箱庭劇場 2024年 4月 1日収録

番神岬のおあかしが吹き消されると、急に嵐が巻き起こったのだった。たらい舟から投げ出されたお弁は、波の渦に呑み込まれて・・・

作品タイトル